[KB5028185] 2023年7月11日 Bリリース、新機能20項目

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2023年7月11日(火)
Windows Update に KB5028185 が配信されました。

Windows 11 22H2 を対象にしたセキュリティ更新を含む更新プログラムです。

この更新プログラムは「Bリリース」を呼ばれているもので、毎月第2火曜日に公開される更新プログラムです。インストール必須ですが、最大5週間延期することができます。

このセキュリティ更新はCリリース(KB5027303)の機能強化を含むので、KB5027303をインストールした環境では更新時間は短時間で終わります。

KB5027303 (2023年6月27日)は、新機能てんこ盛りのため ExplorerPatcher(EP) に支障が出る懸念を考慮してインストールを見合わせました。EPはCリリースに対応するシンボルファイルを配信しないためスタートボタンの不具合などが発生しがちです。

従って、今回の KB5028185 はBリリース（正式版）ですが、もう少し様子見したいと思います。

[適用対象]

Windows 11 version 22H2, all editions
適用後：OS Build 22621.1992

[解決]ExplorerPatcher+KB5021255＝スタートメニューが文鎮化

ゲーマーに優しい仕様変更

この更新プログラムは、ゲームのレポートレートが高いマウスを使用すると、コンピューターのパフォーマンスが向上します。（詳細は、Windows Developer Blog）

この更新プログラムは、ゲームをプレイするときにタイムアウト検出と回復 (TDR) エラーが発生する可能性がある問題を解決します。

External link

Windows Developer Blog

新機能てんこ盛り

tweak — 新機能が多い時は ExplorerPatcher がハングする可能性が高い

前書きで触れましたが、ExplorerPatcher(EP) と Windows 11 の新機能は相性が悪いです。

EPは Windows のシンボルファイルを必要とします。今回のビルドに対応したシンボルファイルが提供されない環境でEPを使用すると、最悪の場合スタートメニューが文鎮化する可能性があります。

EP: Windows 11 のタスクバーを Windows 10 ライクに作り変えるソフトウェア

[KB5028185 新機能一覧]

スタートメニューに Microsoft アカウントに対する通知の不正アクセスが表示されます。
エクスプローラーのローカルファイルと Microsoft Outlook の連絡先との共有が向上します。
ライブキャプション追加。（中国語 (簡体字および繁体字)、フランス語 (フランス、カナダ)、ドイツ語、イタリア語、日本語版、ポルトガル語 (ブラジルおよびポルトガル)、スペイン語、デンマーク語、英語 (アイルランド、その他の英語の方言)、韓国語
アプリ内音声アクセスコマンドのヘルプページを再設計し、すべてのコマンドにそのバリエーションの説明と例を追加します。
英語の方言に音声アクセスコマンドのサポートを追加します。（英国英語、インド英語、ニュージーランド英語、カナダ英語、オーストラリア英語）
新しいテキストの選択と音声アクセスコマンドの編集を追加します。
VPN 状態アイコン (小さなシールド) をシステムトレイに追加します。
システムトレイのクロックに秒を表示するように選択できるようになりました。
2 要素認証 (2FA) コードをすばやくコピーするためのコピーボタンを提供します。
エクスプローラーのコンテキストメニューにアクセスキーのショートカットを追加します。
ロックダウン機能であるマルチアプリキオスクモードを追加します。
タスクマネージャーからのライブカーネルメモリダンプ (LKD) コレクションが導入されています。
タッチキーボードの設定を置き換えます。
コンテンツアダプティブ明るさ制御 (CABC) をノート PC と 2-in-1 デバイスで実行できます。
USB4 ハブとデバイスの [設定] ページを追加します。
プレゼンスセンサーのプライバシー設定を追加します。
設定内の検索のパフォーマンスを向上させます。
既定の印刷画面 (prt scr) キーの動作を変更します。
最新のタブが 20 個に制限されます。
クラウドの提案と統合された検索候補を改善します。

既知の問題

以下の既知の問題は、KB5020044(Resolved: 2023-01-06) で解決済みですが、まだ記載されているので、引き続き同様の問題が報告されている可能性があります。

[既知の問題（抜粋）]

Windows 11 でプロビジョニングパッケージを使用すると、バージョン 22H2 (Windows 11 2022 Update とも呼ばれます) が期待どおりに機能しない可能性があります。 Windows は部分的にしか構成されていない可能性があり、 Out Of Box Experience が完了しないか、予期せず再起動する可能性があります。プロビジョニングパッケージは .PPKG ファイルで、ビジネスネットワークまたは学校ネットワークで使用する新しいデバイスの構成に役立ちます。初期セットアップ中に適用されるプロビジョニングパッケージは、この問題の影響を受ける可能性が最も高くなります。プロビジョニングパッケージの詳細については、「Windows 用パッケージのプロビジョニング」を参照してください。

Windows Autopilotを使用した Windows デバイスのプロビジョニングは、この問題の影響を受けません。

自宅や小規模オフィスで消費者が使用する Windows デバイスは、この問題の影響を受ける可能性は高くはありません。

回避策
Windows 11, バージョン 22H2 にアップグレードする前に、Windows デバイスのプロビジョニングを行うことができれば、この問題を防ぐことができます。現在調査中であり、今後のリリースで最新情報を提供する予定です。