マイクロソフトIME(MS-IME)用の郵便番号辞書、2020年9月30日版を作成しました。
japanpost.jp の郵便番号データを利用するので、最新の郵便番号辞書を作成することができます。
MS-IME のシステム辞書として登録するのでユーザー辞書に影響を与えません。
[使用するもの]
- 郵便番号データ (japanpost.jp)
- 郵便番号辞書登録お助けツール 0.9 (Vector)
- MS-IMEユーザー辞書ツール
JPデータは2種類提供されています。
この記事で使用するのは住所の郵便番号です。
- 住所の郵便番号(CSV形式) ← これ!
- 事業所の個別郵便番号(CSV形式)
準備
郵便番号データ
ダウンロード:郵便番号データダウンロード - 日本郵便- ダウンロードサイトを表示して「住所の郵便番号(CSV形式):読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記しないもの」を選択する。
- または、「読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの」を選択する。
- 都道府県一覧の「全国一括」のリンクを探す。(右下にあります)
- ken_all.zipをダウンロードして解凍する。
- KEN_ALL.CSVを任意のフォルダに保存する。
- 以上
郵便番号辞書登録お助けツール
- ダウンロード:郵便番号辞書登録お助けツール : Vector
- ZipCsv2TextExe.lzh を解凍して任意のフォルダに配置する。
- 以上
.LZH はアーカイバーソフトで解凍します。(lhaplusなど)
実行ファイルは「ZipCsv2Text.exe」です。
最終更新日は 2007.02.14 なので Windows 10 は対象外ですが問題なく動作することを確認しました。
変換
KEN_ALL.CSV を MS-IME で扱える形式に変換します。[手順]
- ZipCsv2Text.exe を起動する。
- 元ファイル(郵便番号CSVファイル):KEN_ALL.CSVをセットする。
- 変換後ファイル:任意のファイル名をつける(KEN_ALL_convert.CSVなど)。
- 「実行」をクリックする。
- 変換処理が終わるまで待つ。
- 終了
(スナップショット)
MS-IMEユーザー辞書ツール
KEN_ALL_convert.CSV を MS-IME 辞書に変換します。[手順]
- MS-IMEのユーザー辞書ツールを起動する。
- 新規ユーザー辞書を作成する。
- コンバートしたファイルを新規ユーザー辞書に読み込む。
- ユーザー辞書をシステム辞書に変換する。
- 作成した郵便番号辞書をMS-IMEのシステム辞書として登録する。
- 終了
スナップショット
タスクバーの「あ(またはA)」と表示されているアイコンにマウスカーソルを合わせて右クリックすると「ユーザー辞書ツール」を起動することができます。ファイル > 新規作成
「user1.dic」と表示されるのでそのまま「開く」をクリックします。
(または任意の名前をつけます)
ツール > テキストファイルからの登録
KEN_ALL_convert.CSV を指定する
「ファイルの種類:全てのファイル」に変更するとCSVファイルを選択できるようになります。
ツール > システム辞書の作成
保存場所はMS-IMEのシステム辞書フォルダーがお勧めです。C:\Windows\IME\IMEJP\DICTS
辞書名は判別しやすい名前を付けましょう。
新規作成した郵便番号辞書を登録した画面。
「追加」をクリックするとフォルダ選択画面が表示されるので、作成した郵便番号辞書を選択します。
古い郵便番号辞書のチェックを外します。
もう少し詳細な手順はこちらです。↓
毎月更新されるJP郵便番号データをMS-IMEの郵便番号辞書に変換する方法
年賀状シーズンなので MS-IME の郵便番号辞書が古い問題についての投稿のいくつかを拝読させていただきましたが、Microsoft 公式サイトで配布されている各Windowsのバージョンに対応したMS-IME郵便番号辞書の更新方法についての解説記事ばかりで、日本...
まとめ
- JP郵便番号データを使用して、MS-IME 郵便番号辞書を作成することができる。
- 「郵便番号辞書登録お助けツール」を利用して JPデータを MS-IME 形式に変換する。
- CSVファイルを加工するスキルがあれば「郵便番号辞書登録お助けツール」は不要。
- MS-IME郵便番号辞書はシステム辞書に変換するため、既存のユーザー辞書はそのまま使える。
- Windows Update 機能更新プログラムをインストールすると C:\Windows\IME\IMEJP\DICTS フォルダが初期化されるため、このフォルダに保存した郵便番号辞書は削除される。
- MS-IME の情報 | SC2
:SC2
このサイトを検索 | Search this site
0 コメント