
DNS-over-HTTPS (DoH)
Google Chrome 83からDNS-over-HTTPS (DoH) を利用できるようになりました。(Chromium blog)
- CISCO (OpenDNS)
 - Cloudflare
 - IIJ
 - ... など
 
DoHとは?
DoHは、DNSサーバーへのアクセスをHTTPS化する技術です。ラストワンマイルと言われています。
- DNSサーバがDoHに対応していること
 - ChromeなどのブラウザがDoHに対応していること
 
日本国内で初めてDoHに対応したプロバイダはIIJです。2019年5月8日に試験運用を開始しています。
ラストワンマイル
DNSはドメイン名とIPアドレスのデータベースです。URL文字列をIPアドレスに変換する重要な仕事をしています。
ブラウザとWebサーバ間の通信はTLS化の流れで動いており、ChromeはSSL通信を優先するよう仕様変更されました。(URLがhttpで始まるサイトでも、先ずは、httpsへの接続を試みる)
ところが、DNSサーバへの問い合わせはUDPプロトコルを使用した平文通信です。この暗号化されていない状態をラストワンマイルといいます。
- Chromeのオムニボックスに www.google.com と入力する
 - DNSサーバへ問い合わせを行いIPアドレスを取得する(UDP) ← ラストワンマイル
 - DNSサーバの回答に従い 172.217.161.228 へアクセスする
 - ウェブページ (www.google.com) が表示される
 
プロトコル2は平文で通信しているので、DNSリークなどの脅威にさらされる可能性があります。
ChromeでDoH
[手順]- chrome://settings/security
 - ドロップダウンリストからDNSプロバイダを選択する
 - 終了
 

パブリックDNSサービス
一般公開されているセキュアDNSプロバイダーを紹介します。Androidに設定する時は、IPアドレスは入力できないため、下表から「ドメイン」の文字列をご利用ください。
| プロバイダ | ドメイン | IPアドレス | 
| dns.google | 8.8.8.8 / 8.8.4.4 | |
| Cloudflare | one.one.one.one 1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com  | 1.1.1.1 / 1.0.0.1 | 
| IIJ | public.dns.iij.jp | 103.2.57.5 / 103.2.57.6 | 
| Cisco | dns.opendns.com | 208.67.222.222 / 208.67.220.220 | 

まとめ


DNS(Domain Name System)における「ラストワンマイル」という概念は、インターネット通信の最終段階におけるDNSの動作や影響に関連しています。
具体的には、ユーザーの端末(PC、スマートフォンなど)からDNSリゾルバ(通常、インターネットサービスプロバイダ(ISP)や公共DNSプロバイダの提供するもの)への通信の部分を指します。
- ラストワンマイルのセキュリティを確保する手段として、DoHを利用する方法がある。(DNS over HTTPS)
 - Chrome 84はデフォルトでDoHへのアクセスを試みる仕様になっているが、明示的にDoHサーバを指定した方がよい。
 - Google Public DNS、Cloudflare DNSはDoHをサポートしている。
 - 日本ではIIJがDoHをサポートしている。
 - OpenDNSはCISCOが運営しているDoHサービス。
 
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