
uBlock Origin(ユーブロック・オリジン、uBO) /ブラウザ拡張
uBlock Originは、主要なブラウザに対応したコンテンツフィルタリングソフトウェアで、ブラウザ拡張機能として動作します。
コンテンツフィルタリングソフトウェアは、ブラウザが処理するHTML構文を解析し、指定した要素を非表示にしたり、別のコードに置き換えたりする機能を持ちます。広告ブロックもこのフィルタリング処理の一種です。
Manifest V2 (MV2)
2024年6月以降、Manifest V2で開発された拡張機能はChromeで動作しなくなることが発表されており、uBOもその対象です。
執筆時点では、uBOはChromeウェブストアからインストールできなくなっており、以下のメッセージが表示されます。
この拡張機能は、Chrome 拡張機能のベスト プラクティスに沿わないため、ご利用いただけなくなりました。
Manifest V2の完全廃止は時間の問題ですが、現時点ではuBOをマニュアルでインストールする方法が有効であることを確認したので、以下で紹介します。
ソフトウェア情報
uBOマニュアルインストール

ChromeのデベロッパーモードをONにして、uBOパッケージを指定すると動作させることができる。
[uBOをマニュアルインストールする方法]
- GitHubサイトから Pre-release 最新バージョンをダウンロードする(ソフトウェア情報参照)
- ダウンロードしたファイルを任意の場所に解凍する
- Chrome設定 > 拡張機能の管理(右上の3点アイコン > 拡張機能)
- デベロッパーモード:ON(右上にある)
- 「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を選択
- 解凍したuBOフォルダを選択する
MV2エラーが表示されるが動作します
- 以上
(スナップショット)
uBlock Origin の特徴

uBlock Origin は、以下の点で他のコンテンツフィルタリングソフトウェアと比べて優れています。
- 軽量で高速
CPUやメモリ使用量が少ないため、ブラウザの動作に影響を与えません。 - 高度なフィルタリング
精巧なフィルタリングエンジンにより、様々な種類のコンテンツを効果的にブロックできます。 - 豊富なフィルターリスト
標準で多くのフィルターリストが用意されており、簡単に強力なフィルタリングを実現できます。 - ユーザーコミュニティ
活発なユーザーコミュニティが存在し、情報やサポートを得ることができます。 - オープンソース
オープンソースソフトウェアであるため、無料で利用でき、ソースコードを公開しています。
コンテンツフィルタリングとは?

コンテンツフィルタリングソフトウェアは、ブラウザが処理するHTML構文を解析し、指定した部分を除去したり、別のコードに置き換えたりする機能を持っています。
- 広告ブロック
目障りな広告やトラッキングコードを非表示にすることで、ページの読み込み速度向上と情報量の整理を実現します。 - プライバシー保護
追跡機能を無効にすることで、オンライン上の行動履歴が収集されるのを防ぎ、プライバシーを守ります。 - セキュリティ強化
マルウェアやフィッシングサイトへのアクセスを遮断し、インターネット上の脅威から身を守ります。 - レイアウト改善
不要な要素を非表示にすることで、Webページをスッキリと表示し、読みやすくします。 - カスタマイズ性
個々のニーズに合わせて、フィルタリングルールを自由に設定できます。
uBlock Origin で使えるおすすめフィルター

uBlock Origin には、様々なフィルターリストが用意されています。
複数のフィルターリストを組み合わせることで、より高度なコンテンツフィルタリングを実現できますが、フィルターリストはPCのリソースを消費するためアクティブにするフィルターリストは少なめがよいです。
以下は、その中でも特におすすめのフィルターリストです。uBlock Originをインストールするだけで使用することができます。
- EasyList
広告や追跡コードをブロックする最も一般的なフィルターリストです。
- EasyPrivacy
プライバシー保護に特化したフィルターリストです。
- Peter Lowe's Ad server list
広告サーバーをブロックするフィルターリストです。
- Online Malicious URL Blocklist
マルウェアやフィッシングサイトをブロックするフィルターリストです。
インストールが必要なおすすめフィルター

uBlock Originの標準フィルターで十分ですが、日本語専用フィルター「豆腐フィルター」をインストールしておくと、なんとなく安心できるような気がします。
uBlock Originなどの広告ブロッカーに対抗して Anti-Adblockスクリプトを仕込んでいるサイトがありますが、「Fuckadblock」フィルターをインストールするとそのサイトのスクリプトを無効化できる可能性があります。

uBlock Origin+豆腐フィルタ (2022/12/13)
豆腐フィルタはコンテンツフィルタリングソフトにインストールして使用するスクリプト。uBlock Origin, AdBlock Plus などにインストールすることができる。日本語専用だがいくつかの海外サイトにも反応する。休眠していると思ったら、活動中だった。
uBO作者 Raymond Hill (gorhill) は Fuckadblock に懐疑的であるため、Fuckadblockがインストールできないよう細工をしている可能性がある。(と、Fuckadblock公式に書いてありました。)

Fuckadblock (anti-adblock-killer の後継)
Anti-Adblock Killer の後継フィルター Fuckadblock を見つけたので紹介します。ポップアップと Anti-Adblock をバイパスすることができるフィルターです。
まとめ


uBlock Origin(uBO)は、広告ブロックを含むコンテンツフィルタリング機能を備えたブラウザ拡張機能で、主要なブラウザに対応しています。
しかし、Googleが拡張機能の仕様「Manifest V2」を段階的に廃止する方針を打ち出し、2024年6月以降はMV2で開発された拡張機能がChrome上で動作しなくなります。
これにより、uBOもChromeウェブストアから削除され、通常の方法でインストールできなくなりました。
ただし、現在のところマニュアルインストールによって引き続き使用することは可能です。
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