Microsoftは、2019年7月26日にリリースしたWindows Update品質更新プログラムKB4505903を適用したPCにおいて、Bluetoothスピーカーに問題の発生することを発表しました。
以下のすべての条件にあてはまるPCが対象です。
- Windows 10 v1903 をインストールしているPC
- スピーカーを内蔵しているPC
- KB4505903をインストールしているPC
次のいずれかの問題が発生します。
- BluetoothスピーカーはPCに接続できない
- BluetoothスピーカーはPCに接続できるがスピーカーから異音が聞こえる
- BluetoothスピーカーはPCに接続できるがBluetoothではなく内蔵スピーカーから音源が再生される
上記問題が発生した時は、システムファイルチェッカー (sfc) を実行するとよいそうです。
デバイスマネージャーに感嘆符
前項の不具合に加えて、デバイス マネージャーの [Sound, video and game controllers] を展開した時に次のデバイスに感嘆符が表示されます。- Microsoft Bluetooth A2DP Source
以下の画像はデバイスマネージャーの Sound, video and game controllers を展開した時のスナップショットです。
Bluetoothスピーカーを接続していないので、Microsoft Bluetooth A2DP Sourceはありません。
A2DP
Advanced Audio Distribution ProfileBluetoothのプロファイルの1つ。ハイクオリティオーディオのためのプロファイルで音源をPCなどのデバイスからヘッドセットやスピーカーに送信するために使用される。
回避策
この問題はシステムファイルチェッカーを実行すると回避できるそうです。
システムファイルチェッカー:SFC.exe
システムファイルチェッカーはWindows 10にバンドルされているコマンドラインツールです。
管理者モードで起動したWindows PowerShell(または、コマンドプロンプト)から実行することができます。
Windows PowerShellの例を転載します。
管理者:Windows PowerShell | ー □ × | |
PS C:\WINDOWS\system32> SFC.exe /scannow
システム スキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。 システム スキャンの検証フェーズを開始しています。 検証 100% が完了しました。 Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。 オンライン修復の場合、詳細は次の場所にある CBS ログ ファイルに含まれています windir\ Logs\CBS\CBS.log (たとえば C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log)。オフライン修復の場合、 詳細は /OFFLOGFILE フラグによって指定したログ ファイルに含まれています。 |
あとがき
Windows 10のシステムファイルチェッカーは2種類あります。- SFC
- DISM
今回はSFCを実行する手順でしたが、併せてDISMも実行しておきましょう。
実行する順序は DISM → SFC といわれていますが、諸説あるので複数回実行すると安心です。
記述時点で、KB4505903 のリリース情報は Bluetooth スピーカー問題についての記述がありません。
External link
検証:Windows 10 Pro May 2019 Update, v1903.18362.295
:SC2
このサイトを検索 | Search this site