hiberfil.sys:ハイバネーションファイル (Hibernation File)
Windowsが休止状態に移行する時にメモリー内のデータを格納するために用意されたシステムファイルです。
Windowsが休止状態に移行する時にメモリー内のデータを格納するために用意されたシステムファイルです。
休止状態で電源オフしたPCの電源をオンにした時に、ログイン画面が表示されるまで 30分以上かかるようになりました。
症状の改善を期待して hiberfil.sys の再作成を試みた結果、調子が良かったころの状態に戻りました。
hiberfil.sysはWindows OSが作成するシステムファイルで、PCをシャットダウンする直前のメモリの内容が記録されています。
隠しファイル属性になっているので、既定の設定では見ることはできません。
具体的な症状
[症状]- PCを休止状態にする
- PCの電源を入れる
- ハードディスクのアクセスランプがつきっぱなしになり、画面はブラックアウト状態のまま 10分経過してもログイン画面が表示されない状態になる
- ...?
- 30分後に起動
短気なので...、
- ブラックアウト状態の時に電源ボタンを長押し
- PCを強制シャットダウン
- 電源ボタンを入れる
- 通常起動する
そこで、
どうなるか放置してみたところ、復帰するまでに30分以上かかりました。
...(-.-)
hiberfil.sys 破損?
PCが休止状態に移行する時は、Windows OSはメモリデータをhiberfil.sysに退避させた後でPCの電源をOFFにします。次に電源をONにすると、
Windows OSはhiberfil.sysのデータをメモリにロードして休止状態に移行する直前の環境を復元します。
休止状態から復帰するまで30分以上かかる原因として考えられるのは、hiberfil.sysが破損または極端に断片化していることが原因ではないかと考え、hiberfil.sysを再作成しました。
hiberfil.sysを再作成する方法
[手順]- 電源オプションを開いて休止状態を解除する
- hiberfil.sysが削除される
- PCを再起動する
- 休止状態を有効にする
- 新しいhiberfil.sysが作成される
- 手順終了
手順4の前にエクスプローラーを起動して、Cドライブ直下にhiberfil.sysが存在するか否かを確認しましょう。
もしhiberfil.sysが存在する時は削除しましょう。
hiberfil.sysはシステムファイルなので、フォルダーオプションを変更しないと表示することはできません。(外部リンク参照)
Windows 7の休止状態
Windows XPは電源オプションに休止状態を [ON | OFF] できるタブがありましたが、Windows 7はありません。Windows 7の休止状態を設定する方法は次の通りです。
[手順]
- コマンドプロンプトを管理者モードで起動する
- powercfgコマンドを実行する
- 手順終了
1. コマンドプロンプトを管理者モードで起動
スタートメニュー > 全てのプログラム > アクセサリ > コマンドプロンプト
右クリックしてコンテキストメニューを表示させ "管理者として実行..." を選択する
タイトルバーが "管理者: コマンドプロンプト" となっていることを確認しよう。
powercfg
出典:コマンド ラインで Windows 7 の電源オプションを管理する※ /hibernate は /h と省略することが可能です
休止状態機能を無効化 | powercfg.exe /hibernate off |
休止状態機能を有効化 | powercfg.exe /hibernate on |
休止状態機能のステータスを表示 | powercfg.exe /a |
2-1. powercfg.exe /hibernate off
休止状態のサポートが無効化されるとともに hiberfil.sys は自動的に削除されました。
c:\_
| 管理者:コマンド プロンプト | ー □ × |
C:\WINDOWS\system32>powercfg.exe /hibernate off C:\Windows\system32>powercfg.exe /a 以下のスリープ状態がこのシステムで利用可能です: スタンバイ ( S3 ) 以下のスリープ状態はこのシステムでは利用できません: スタンバイ (S1) システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。 スタンバイ(S2) システム、ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。 休止状態 休止状態は有効にされていません。 ハイブリッド スリーブ |
2-2. powercfg.exe /hibernate on
休止状態のサポートが有効されるとともに hiberfil.sys は自動的に作成されました。
c:\_
| 管理者:コマンド プロンプト | ー □ × |
C:\WINDOWS\system32>powercfg.exe /hibernate on C:WWindowcycyctem32>powercfg.exe/a 以下のスリープ状態がこのシステムで利用 可能です: スタンバイ ( S3 ) 休止状態 ハイブリッド スリーブ 以下のスリープ状態はこのシステムでは利用できません: スタンバイ (S1) システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。 スタンバイ(S2) システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。 |
ハイブリッドスリープ オン
ついでに、スリープ状態と休止状態を上手にマネージメントしてくれる "ハイブリッドスリープ" 機能を有効にしました。
手順
- 通知領域の電源アイコンを右クリックして "電源オプション" を表示
- "プラン設定の変更" をクリック
- "詳細な電源設定の変更" をクリック
- "スリープ" セクションを展開
- "ハイブリッドスリープを許可する" セクションを展開
- バッテリ駆動: オン
- 電源に接続: オン
ハイブリッドスリープ 変更前の画像
まとめ
hiberfil.sysの確認方法- エクスプローラーを起動する
- フォルダーオプションを開く
- 「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」をOFFにする
「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」 のチェックを外すと警告ダイアログが出現します。
警告ダイアログは次の通りです。
文字起こし
警告保護されているオペレーティング システム ファイル (システム ファイルおよび隠しファイル) を Windows エクスプローラーで表示するように選択しました。
これらのファイルは Windows を起動および実行するのに必要です。これらのファイルが削除または編集されるとコンピューターが操作できなくなる可能性があります。
これらのファイルを表示しますか?
2017/12/21
Google Chromeが関係している?
PCが休止状態に移行する前に Google Chrome をシャットダウンしておくと、復帰時間が短くなることがありました。
毎回ではありません。。。
検証: Windows 7 64-bit
:SC2
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