Thunderbirdを別のPCに移行する|まえがき
新しいPCを調達したので、旧PCで利用していたThunderbirdを新PCへ移行しました。本記事では、筆者が実際に行った移行方法を紹介します。
今回の移行方法は、新PCにThunderbirdをインストールした後、旧PCの「Profiles」フォルダーを新PCへコピーするというシンプルなものです。特別に難しい操作はなく、比較的スムーズに移行できます。
特に、Thunderbirdで複数のメールアカウントを登録して利用している場合は、アカウントを一つずつ設定し直す必要がないため、この方法が便利です。
なお、本記事は過去記事「Thunderbirdが重い・不安定な時は?再インストールで初期化する方法」で解説した「Profiles」に関する内容を抜き出し、PCの買い替えなどによるThunderbirdの移行方法として再構成したものです。Thunderbirdの「Profiles」の仕組みについて詳しく知りたい場合は、旧記事もあわせて読むことで理解が深まると思います。
Thunderbirdについて
Mozilla Thunderbird(モジラ・サンダーバード)はオープンソースで開発されている電子メールソフトウェアです。
Firefox と同じレンダリングエンジン Gecko を使用しています。
Windows, Mac, Linuxに対応しています。
[Thunderbirdの主な機能]
- 電子メール
- RSSリーダー
- 迷惑メールフィルター
- カレンダー
- タブ表示
Thunderbirdのデータ移行について
Thunderbirdでは、メールアカウントの設定やメールデータ、各種設定などが「プロファイル」に保存されています。Mozillaの公式ヘルプでも、別のコンピューターへThunderbirdのデータを移行する方法として、旧PCのThunderbirdフォルダーをコピーして新PCへ移す手順が案内されています。
そのため、新PCでメールアカウントを一つずつ設定し直すのではなく、旧PCのThunderbirdデータをまとめてコピーすることで、これまで使用していた環境を引き継ぐことができます。
今回はWindows PCを例に、旧PCから新PCへThunderbirdのデータを移行する手順を紹介します。
移行時の注意点
Thunderbirdのデータをコピーするときは、Thunderbirdを終了した状態で作業してください。
Thunderbirdを起動したままプロファイルをコピーすると、使用中のファイルが正しくコピーされない可能性があります。
また、旧PCと新PCの両方でThunderbirdを同時に起動し、同じプロファイルを共有するような使い方は避けてください。Mozillaも、ファイル共有やクラウドストレージなどを介して複数のThunderbirdから同じプロファイルへ同時にアクセスすることはサポートしておらず、データ破損などにつながる可能性があると説明しています。
今回のようにPCを買い替えた場合は、旧PCから新PCへデータをコピーした後、新PC側で正常にメールを送受信できることを確認してから旧PCのThunderbirdを整理すると安心です。
旧PCからThunderbirdのデータをコピーする(下準備)
筆者は、旧PCと新PCをネットワーク接続し、オンラインで「Profilesフォルダー」をコピーしてThunderbirdを移行しました。ただし、この方法はネットワーク共有などの設定が必要となり、ある程度のPCスキルが求められるため、本記事では紹介しません。
一般的なPC環境では、本記事で紹介する方法を利用してThunderbirdのデータを移行することをおすすめします。
[旧PCの「Profiles」を特定してコピーする方法]
- 旧PCでThunderbirdを起動している場合は終了します。
- Windowsのエクスプローラーを開き、アドレスバーに以下を入力して「Enter」キーを押します。
%AppData% または、%AppData%\Thunderbird
「%AppData%」はWindowsの環境変数です。次のように展開されます。C:\Users\ABC\AppData\Roaming(*ABCはログインアカウントを示します)
- 「Roaming」フォルダーの中にある「Thunderbird」フォルダーが開いていることを確認します。
この「Thunderbird」フォルダーには、Thunderbirdのプロファイルなど、メール環境を引き継ぐために必要なデータが保存されています。
- 「Thunderbird」フォルダーをUSBメモリなどの外部ストレージへコピーします。
なお、データ量によってはコピーに時間がかかる場合があります。コピーが完了するまで、外部ストレージを取り外さないようにしてください。
- 以上
(スクリーンショット)

新PCにThunderbirdをインストールする
- 新PCにThunderbirdをインストールします。(「ソフトウェア情報」にリンクを貼ってます)
- インストール後、一度Thunderbirdを起動してから終了します。
これは、新PC側にThunderbirdのデータ保存先を作成するためです。
- Windowsのエクスプローラーを開き、旧PCと同じようにアドレスバーへ以下を入力します。
%AppData%
- 「Roaming」フォルダーが開いたら、そこにある「Thunderbird」フォルダーを確認します。
- 以上
旧PCのThunderbirdフォルダーを新PCへコピーする
- 新PC側のThunderbirdが完全に終了していることを確認します。
- 旧PCからコピーしておいた「Thunderbird」フォルダーを、新PCの以下の場所へコピーします。
%AppData%
- すでに「Thunderbird」フォルダーが存在する場合は、既存のフォルダーをバックアップしたうえで、旧PCからコピーしたThunderbirdフォルダーに置き換えます。
- コピーが完了したら、Thunderbirdを起動します。
- 以上
Thunderbirdのデータを確認する
Thunderbirdを起動し、旧PCで使用していたメールアカウントやメールデータ、各種設定などが引き継がれていることを確認します。
複数のメールアカウントを登録していた場合も、プロファイルに保存されていた設定を引き継ぐことで、アカウントを一つずつ新規設定する手間を省くことができます。
特にPOP3でメールを受信している場合、過去のメールがプロファイル内に保存されていることがあるため、移行前のバックアップは重要です。旧PC側のThunderbirdデータは、移行が正常に完了したことを確認するまで削除しないことをおすすめします。
また、Thunderbirdのプロファイルにはメールデータだけでなく、アカウント設定や各種カスタマイズなども保存されています。
ソフトウェア情報
あとがき
今回は、新しいPCへ買い替えた際に、旧PCで使用していたThunderbirdの環境を新PCへ移行する方法を紹介しました。
Thunderbirdは、メールアカウントの設定だけでなく、メールデータや各種設定などをプロファイルに保存しています。そのため、プロファイルを含むThunderbirdのデータを移行することで、これまで使用していた環境を比較的簡単に引き継ぐことができます。
今回の方法は、特に複数のメールアカウントをThunderbirdに登録している場合に便利です。アカウントを一つずつ設定し直す必要がないため、PCの買い替え時の作業を簡略化できます。
今回のポイントをまとめます。
- 旧PCのThunderbirdを終了してからデータをコピーする
- Windowsでは「%AppData%」からThunderbirdフォルダーを確認する
- 旧PCのThunderbirdフォルダーを外部ストレージなどへコピーする
- 新PCにThunderbirdをインストールする
- 新PCの「%AppData%」に旧PCのThunderbirdフォルダーをコピーする
- Thunderbirdを起動し、メールアカウントやメールデータが引き継がれていることを確認する
- 移行が正常に完了するまでは旧PCのデータを削除しない
このサイトを検索 | Search this site






0 コメント
質問はご遠慮ください。不適切なコメントは公開しません。コメントに自サイトの宣伝を書くのはお控えください。