
WP Engine:WordPress専用のホスティングサービス
WordPress財団:WordPressの商標権を管理する団体
Matt Mullenweg(マット・マレンウェッグ):WordPress開発者、Automattic社CEO
WordPress vs WP Engine
2024年9月25日、WordPressは公式サイトにおいて、「WP Engineからのwordpress.orgへのアクセスをブロックする」と発表しました。ブロックによって、wordpress.orgで提供されているプラグインやテーマが利用できなくなったほか、脆弱性を修正するアップデートなどを受けられなくなりました。
WordPressのマット・マレンウェッグCEOは、WordPressにフリーライドしているWP Engineが、WordPressコアの開発に十分貢献していない、重要な機能を無効化しているなどの問題点を指摘、ブロックの理由としています。
リビジョンシステムと寄付
WP Engineがリビジョンシステムを無効化していること、WordPressにただ乗りして莫大な収益を上げているのにWordPress財団に一度も寄付をしていないこと、がマットを怒らせたようだ。
リビジョンシステムを無効化すると、データーベース容量を節約できるため経費削減となりWP Engineの企業収益が向上するが、この機能はユーザーにとって重要な機能のため無効化するとユーザーの利益を棄損することに繋がる。(リビジョンシステム:ファイルや文章などの変更履歴を記録する機能)
禁止措置は一時的に解除された
WordPress公式サイトにおいて、「10月1日 UTC 00:00 まで、彼らのサーバーから私たちのサーバーへのアクセスをブロック解除しました。」と発表されたが、10月2日以降の対応は言及されていない。
10月17日付のWordPress発表では「WP Engine Promotions & Coupons」のタイトルで、WP Engineから乗り換えるためのクーポンを発行すると発表しているため、法廷闘争に発展していることを考慮すると修復は困難であると思われる。
この出来事をきっかけに、WordPressコミュニティでは、コア開発への貢献、ホスティングサービスの品質、オープンソースソフトウェアのあり方など、様々な議論が活発に行われた。
騒動は進行中
WordPress財団は、WP EngineをWordPressコミュニティから締め出すとともに、商標ポリシーに以下の文言を追加した
略称「WP」はWordPress商標の対象外ですが、人々を混乱させるような使い方はしないでください。
例えば、多くの人がWP Engineは「WordPress Engine」であり、WordPressと公式に関連していると思っていますが、そうではありません。 彼らは、WordPressの上で何十億もの収益を上げているにもかかわらず、WordPress Foundationに寄付をしたことすら一度もない。
Trademark Policy – WordPress FoundationWordPress vs WP Engine

WP Engine(ワードプレス・エンジン)
Matt Mullenweg(マット・マレンウェッグ):WordPressの創設者
「WP EngineはWordPressのコードを改変してWP Engineが思い描くユーザー体験を提供する模倣品で利益を得る自由がある」としつつも・・・
- オープンソースプロジェクトで大金を稼いでいる企業は還元するべきであり、しないのであれば商標を使用するべきではない
- サイトが壊れたユーザーはWP Engineに直してもらって
- 創設者:Matt Mullenweg(マット・マレンウェッグ)
wordpress.comはマットが設立したホスティングサービスを提供する会社(後述)
- 世界で最も人気のあるウェブサイト作成システム
- オープンソースソフトウェア: 誰でも自由に利用・改変・配布が可能
- 多様な機能: ブログ、企業サイト、ECサイトなど、様々な種類のウェブサイトを構築できる
- 膨大なプラグインとテーマ: 機能を拡張したり、デザインをカスタマイズしたりできる
- WordPress専用のホスティングサービス
- 高性能で安定した環境: WordPressサイトを高速に動作させ、セキュリティ面も強化
- WordPressに特化したサポート: WordPressに関する専門知識を持ったスタッフがサポート
- 高額な料金: 一般的な共有ホスティングと比較して高価な場合が多い
- WP EngineはWordPress上で動作するサイトに特化したサービス
- WordPressの機能を最大限に引き出すために、最適化された環境を提供
- WordPressコミュニティに貢献: WordPressの開発に資金提供したり、開発者向けのイベントを開催したりするなど、コミュニティの発展に貢献している
騒動の発端と経緯
- WP Engineとの対立
WordPressのホスティングサービスを提供しているWP Engineが、WordPressコアの開発に十分貢献していない、重要な機能を無効化しているなどの問題点を指摘され、WordPress.orgから一時的にアクセス禁止措置を受けました。 - コミュニティの反応
この出来事をきっかけに、WordPressコミュニティでは、コア開発への貢献、ホスティングサービスの品質、オープンソースソフトウェアのあり方など、様々な議論が活発に行われました。 - その後
一時的な禁止措置の後、WP Engineは姿勢を改めてWordPressコアへの貢献を強化することを表明し、禁止措置は解除されました。
騒動が意味すること

この騒動は、WordPressという巨大なオープンソースプロジェクトが抱える課題を浮き彫りにしました。
- コミュニティの重要性
WordPressは、世界中の開発者やユーザーによって支えられているコミュニティ主導のプロジェクトです。コミュニティの意見や行動が、プロジェクトの将来に大きな影響を与えることを改めて認識させられました。 - コア開発への貢献
WordPressコアの開発は、コミュニティ全体の利益のために不可欠です。企業や個人を問わず、より多くの開発者がコア開発に参加することが求められています。 - ホスティングサービスの役割
WordPressを運用するためには、信頼できるホスティングサービスが必要です。この騒動は、ホスティングサービスが果たす役割の重要性を再確認させるとともに、サービスの品質向上を求める声が高まりました。
騒動の影響と今後の展望

この騒動は、WordPressコミュニティに大きな衝撃を与えましたが、同時に、コミュニティをより強く結束させるきっかけにもなりました。
- コミュニティの活性化
この騒動をきっかけに、WordPressコミュニティはより活発になり、様々な取り組みが加速しています。 - より良いWordPressへ
コミュニティ全体の意識が変わり、より良いWordPressを目指して様々な改善が行われています。 - オープンソースの未来
WordPressに限らず、他のオープンソースプロジェクトにも影響を与え、オープンソースソフトウェアの持続的な発展に貢献することが期待されています。
ユーザーが被った可能性のある不利益

サービスの中断、データの損失、移転の手間、経済的な損失、心理的な負担
- サービスの中断
一時的な禁止措置期間中、WP Engineのサービスが完全に停止、または一部機能が制限された可能性があります。これにより、ユーザーは自身のウェブサイトにアクセスできなくなり、ビジネスや情報発信に大きな支障をきたしたと考えられます。 - データの損失
サービスの中断に伴い、データの損失や破損が発生するリスクが高まりました。特に、自動バックアップが機能していなかったり、手動でバックアップを取っていなかった場合は、復旧が困難な状況に陥った可能性があります。 - 移転の手間
他のホスティングサービスへの移転を余儀なくされたユーザーにとっては、新しい環境への移行作業に伴う時間と労力の負担が大きかったと考えられます。また、移転に伴う設定ミスやデータの整合性問題が発生するリスクも高まりました。 - 経済的な損失
サービスの中断や移転作業によるビジネス機会の損失、新たなホスティングサービスへの契約費用など、経済的な損失が発生したユーザーもいたと考えられます。 - 心理的な負担
突然のサービス停止やデータの消失によって、ユーザーは大きな不安やストレスを感じた可能性があります。特に、ウェブサイトが重要なビジネスツールとなっているユーザーにとっては、心理的な負担は大きかったと考えられます。
教訓

この騒動を通じて、ユーザーはいくつかの教訓を得たと考えられます。
- 一つのサービスに依存しない
複数のホスティングサービスを利用したり、定期的にデータのバックアップを取るなど、リスク分散の重要性を認識したはずです。 - オープンソースソフトウェアの重要性
WordPressはオープンソースソフトウェアであり、コミュニティの貢献によって成り立っています。コミュニティへの貢献や、ソフトウェアの安定的な運用を担うホスティングサービスの重要性を再認識したはずです。 - 契約内容の確認
サービス提供元の契約内容をしっかりと確認し、万が一の場合に備えて、どのようなサポートが受けられるのかを把握する重要性を認識したはずです。
完全な修復は難しい模様

なぜ関係がこじれたのか、そしてなぜ完全な修復が難しいのか、その背景には以下の要因が考えられます。
- オープンソースと商用モデルの衝突
WordPressはオープンソースソフトウェアであり、誰でも自由に利用・改変・配布できます。一方、WP EngineはWordPressを基盤とした商用サービスを提供しており、両者の間には、オープンソースの理念と商用利益の追求という対立が存在します。 - コミュニティへの貢献度
WP Engineは、WordPressコミュニティへの貢献度が低いと批判されてきました。商用サービスを提供しながら、コミュニティへの十分な還元が行われていないという点が、対立の根源の一つです。 - 商標権の主張
WP EngineがWordPressの商標を不正に使用しているという主張があり、両者の間で商標権に関する訴訟が提起されています。
今後の展望
- 両者の関係改善
今後、両者が話し合い、コミュニティにとってより良い方向へと進むため、関係改善に向けて努力することが期待されます。 - オープンソースのあり方
この騒動は、オープンソースソフトウェアのあり方について、改めて議論を巻き起こしました。コミュニティと商用企業がどのように共存していくべきか、という問題が今後の課題となります。 - ユーザーへの影響
このような対立は、最終的にはユーザーに迷惑をかける可能性があります。より安定したWordPress環境を求めるユーザーにとっては、両者の関係改善が望まれます。
wordpress.org と wordpress.com

マット・マレンウェッグはWordPressの開発者ですが、wordpress.org と wordpress.com のトップでもあります。
WordPress.com は、WordPress を利用するためのホスティングサービスです。自分でサーバーを準備する必要がなくすぐにサイト構築ができます。
Wordpress.org | wordpress.com | |
運営 | Matt Mullenweg | Automattic(CEOはMatt) |
提供形式 | ソフトウェア(オープンソース) | ホスティング |
費用 | ソフトウェアは無料 サーバー、ドメイン、セキュリティ対策、バックアップサービス等は自己負担 | 無料~ |
カスタマイズ | 自由 | 制限あり |
メリット | 高度なカスタマイズをしたい、自由なウェブサイトを作りたい | 手軽に始めたい、カスタマイズはあまりしない |
まとめ


【まとめ】ワードプレス騒動まとめ、修復は絶望的(WordPress vs WP Engine)
- WP EngineのWordPress開発への貢献度が低いとして、マットがWP Engineを批判した。「WordPressを利用して5億ドルの収益を上げながらも一度の寄付もない」と発言している。さらに、ユーザーにWP Engine以外のサービスに移行することを勧めた。
- WP Engineは、マットおよびAutomatticに対して法的措置を示唆する警告書を送付した。その内容は「虚偽発言の撤回、中傷行為の停止、WP Engineに対する干渉の停止」などを要求するものだった。
- Automatticは、WP Engineに対して商標権の侵害を理由に警告書を送付した。
- WP EngineはWordPressコミュニティ(wordpress.org)から締め出されることとなった。さらに、WP EngineがWordPressとは無関係であることが、WordPress財団(wordpressfoundation.org)の商標ポリシーに追加された。
- WP Engineはwordpress.orgにアクセスできなくなり、「プラグインやテーマのインストール、アップデートが不可能になった」。
- その後、WP EngineはAutomatticとマットを提訴した。
- wordpress.orgはWP Engineの締め出しを強化し、ログイン時に「WP Engineと関係がないこと」を宣言するチェックボックスが追加された。
- さらに、wordpress.orgはユーザー保護のためとして、ACFをコピー改ざんした「SCF(Secure Custom Fields)」を公開した。これは、WP Engineの人気プラグイン「ACF(Advanced Custom Fields)」が乗っ取られた結果である。
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