Chromium 75ベースの Microsoft Edge がリークされた模様

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Microsoft(マイクロソフト)は Microsoft Edge ブラウザーを Chromium ベースのブラウザーに移行させることを Windows Experience Blog (DECEMBER 6, 2018) で発表していますが、この度、Chromium-powered Edge ビルド 75.0.107.0 がリークされました。

The Verge の記事によると、マイクロソフトで Edge のテストをしているソフトウェアメーカーから、匿名を条件にリーク情報を入手して動作確認をしたそうです。

The software maker has been testing versions of this browser internally at Microsoft, and now The Verge has secured an exclusive first look at the early work thanks to a source who wishes to remain anonymous.
theverge.com

私はマイクロソフトが意図的にリークしているのではないかと疑っています。

考えられる動機としては、
  • Edgeの需要を調べるためにリークした
  • Edgeの宣伝をするためにリークした

匿名情報提供者はマイクロソフトでテストをしているソフトウェアメーカーとしていますが、実はマイクロソフト本人だったりするかもしれません。

The Verge, Bleeping Computer のリーク記事を読みましたが、「Edge に乗り換えるのが簡単なので Chrome が一番 Edge を恐れている」などの記述があり、提灯記事と言われても仕方のない内容です。

Chromium ベースのブラウザは、Chrome 以外の有名どころでは Firefox, Opera, Safari, Vivaldi などが存在しており、いずれも Chromium ベースなのが災いして特色を出すことに苦労しているように見えます。

Edge 本体に Chromeアカウントにログイン機能がついたなら、乗り換え候補となるかもしれませんが、それって Chrome そのものになっちゃいますよね。


リークされた Edge は Chromium 75

Bleeping Computer の記事によると、リークされた Chromium-powered Edge は Chromium 75をベースにしており、内部バージョンは 75.0.107.0 です。

この記事を書いている時点の Chrome は version 73.0.3683.86 なので、比較的新しいバージョンでテストが行われています。

Chromium-powered Edge は以下の特徴があります。
  • 起動時に Chrome からデータをインポートするダイアログが表示されるので、Chrome からの乗り換えがスムーズに行えるよう配慮されている
  • edge://settings コマンドが使える
  • edge://flags コマンドが使える
  • Edge 専用の Microsoft 拡張ストアが利用できる
  • Chrome ウェブストアが利用できる

リークされたEdgeビルドはChromium 75をベースにしており、内部バージョンは75.0.107.0です。これは、ChromiumのCanaryバージョンの75.0.3744.0より少し遅れています。Edgeが起動すると、お気に入り、自動入力情報、履歴などのデータをChromeからインポートするかどうかを尋ねられます。
www.bleepingcomputer.com

Canary build for Windows が使用されている

Microsoft Edge (Powered by Chromium) は Chromium Canary build for Windows が使用されていることがわかりました。

Chromium は4つのチャンネルで開発が進められており、具体的には次の通りです。
  • Stable channel for Windows
  • Beta channel for Windows
  • Dev channel for Windows
  • Canary build for Windows

Chromium Canary build は毎日更新される開発者向けバージョンで、The Chromium Projects 公式サイトの説明では、Canary ビルドから6週間後に Stable Channel がリリースされるサイクルになっています。

試しに、記述時点の Canary ビルドをインストールしてみたところ次のバージョンになりました。
  • バージョン: 75.0.3747.0(Official Build)canary (64 ビット)

Chrome Canary build

Chrome Canary ビルドは、既存の Chrome と共存することができます。

炭鉱で毒ガス(メタンや一酸化炭素)を検知するためにカナリアが利用されていたことから、Canary  build は「カナリア」が語源ではないかと思います。

Canary Build はいわゆる人柱バージョンですね。

今回は、Chrome Canary Build の最新バージョンが知りたかったのでインストールしましたが、最も最新の Chrome を体験してみたい方は Chrome Canary Build をインストールしてみては如何でしょうか?

インストール方法は簡単です。
  1. Chrome Canary|64-bitにアクセスする
  2. 「Chrome Canary をダウンロード」をクリックする
  3. ダウンローダーを実行する
  4. 手順終わり

Chrome Canary のアイコンは金色です。

Chrome Canary 75.0.3747.0

あとがき

私が期待していた Chromium ベースの Vivaldi は、Chrome 拡張機能の一部を本体に取り込んでいるので、現在では起動時間が Chrome より遅いというありさまで、売りにしていたカメレオンカラーは全く興味をそそられません。

Vivaldi の一番の難点は、Android アプリをリリースしていないので、Android で利用するブラウザーとブックマークなどを共有することができないところです。

近い将来 Vivaldi for Android がリリースされるようですが、後ろから Edge が追いかけてきていますよ、と教えてあげたい。

それでもまだ Vivaldi をアンインストールしないのは、期待しているからです。
・・・諦めかけていますが


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