2019年7月1日にサービス開始した「Yahoo!スコア」は、2020年8月31日をもって終了することが発表されました。
Yahoo!ユーザーの個人情報を匿名加工して営利企業へ販売するというビジネスモデルでした。
ご存じなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当初は、Yahoo!スコアはデフォルトで有効になっていたので、Yahoo!スコアの対象となっていたユーザーはかなりの数にのぼると推定されます。
大まかに言うと、
ユーザーが明示的に無効にするまで、電話番号、メールアドレス、ヤフオク取引実績などの個人情報が匿名加工された形で営利企業へ販売されていました。
[Yahoo!が販売する個人データ]
- Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率、登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
- ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数、利用規約・ガイドライン違反の有無および回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等
- Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!ウォレット、Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
- Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等
2019年6月2日、Yahoo公式サイトで次の告知がありました。 『ヤフーが保有するビッグデータから開発した「Yahoo!スコア」 7月1日よりビジネスソリューションサービスの提供を開始』私調べでは、「Yaho...
かなり批判されていた模様
プレスリリースを読む限り、かなり批判されていたようです。要約すると、
- 2019年6月の発表以降、2019年10月から初期設定ではスコアが作成されない仕様に変更した。
- 「Yahoo!スコア」のあり方について抜本的な見直しを検討してきた。
- お客様ご自身のスコアや受けられる特典等をご確認いただける機能および各種特典等の検討・準備を進めていた。
もっともらしいことを書いていますが、「検討してきた」「準備を進めていた」とあるので、実現はしていない。
デフォルトでスコアが作成されなくなったのが唯一の救い。
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確認を!
個人のお客様向けの「Yahoo!スコア」機能開発、事業者向けの「Yahoo!スコア」ビジネスソリューションサービスともに終了し、これまでに「Yahoo!スコア」の作成に同意いただいたお客様のスコアは2020年8月31日までに削除します。
自分のデータがどのように扱われているかを確認することができます。
ユーザーデータは8月31日までに削除されるらしいですが、信用ならないと思った方は自分で削除しておきましょう。
以下のリンクからステータスを確認することができます。
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あとがき
Yahoo!スコアのパートナー企業が判明しました。お時間のある方は、どのような素性の企業なのか調べてください。
Q&Aより
スコアの提供が可能なパートナー企業のサービスは下記の通りですが、Yahoo!スコアの終了に伴い、パートナー企業へのスコアの提供に同意いただいていた場合でもスコアの提供を順次停止していき、2020年8月31日までにパートナー企業のサーバーから全てのスコアを完全に削除いたします。- ランサーズ(ランサーズ株式会社)
- HELLO CYCLING (OpenStreet株式会社)
- TableCheck(株式会社TableCheck)
- クラウドワークス(株式会社クラウドワークス)
External link
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