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WinShotはPC画面の保存・印刷等を行うことができる、スクリーンキャプチャソフトウェアです。
記述時点のバージョンは WinShot 1.53a (2007/05/15)です。
Windows 10リリース前のソフトウェアなので、Windows 10との相性が悪いです。
私の環境では、スクリーンキャプチャすると、枠の大きさより 2mm (7px) ほど大きくキャプチャされます。
左/下/右 が多めにキャプチャされているのが確認できると思います。
高DPIディスプレイとWinShot
WinShot は 96DPI を前提に開発されているので、高DPIディスプレイをサポートするようになったWindows 10(Windows 8.1以降のOS)では正常に動作しない場合があります。Windows 10のディスプレイ設定の「拡大縮小とレイアウト」の設定が125%など、100%以外の値になっている場合が該当します。
Windows 互換性の調整
PCによっては互換性調整をしないと WinShot のキャプチャ動作の際にPCの画面が拡大されてキャプチャすらできなくなることがあります。
WinShot.exe のプロパティ > 互換性
- ☑ 高い DPI スケールの動作を上書きします。
対策
WinShotの設定を開いて「キャプチャと同時にカットを行う」の値を適切に設定すると、余分にキャプチャされる部分を自動的にカットすることができます。PLAN-Bとしては、
フリーの画像ビューアーIrfanViewのスクリーンキャプチャ機能を利用する方法があります。
具体的には次の通りです。
対策1:キャプチャと同時にカットを行う
WinShot > 環境設定 > カット”☑キャプチャと同時にカットを行う” にチェックを入れて、下/左/右 のカットするサイズに7ピクセル指定する。
当方の別のPCでは1ピクセルが適正値でした。
ディスプレイの解像度により設定値は異なります。
対策2:IrfanViewを利用する
IrfanViewには標準でキャプチャ機能が付属しています。通知領域のアイコンから操作することはできませんが、WinShotとほぼ同等の機能が備わっており高DPIに対応しています。
キーボードショートカットも用意されておりCtrl+F11でデスクトップ領域などをキャプチャすることができます。
詳細は関連記事をお読みください。
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資料
DPIに関する、マイクロソフト田中達彦氏の解説を転載します。今までの解像度の場合、96DPIが標準でした。そのため、96DPIを前提として作成されているアプリが数多く存在します。96DPIとは、1インチの中に96ドットが含まれるという意味です。DPIとはDot Per Inchの略です。
高解像度ディスプレイで96DPIを想定して作成されたアプリを表示した場合、テキストなどのUI要素は小さく表示されてしまいます。そのため、デフォルトで125%や150%に拡大するという処理をOS側で行っています。ディスプレイの解像度を150%に変更すると、UI要素が1.5倍に拡大されて、文字が読みやすくなります。
田中達彦のブログ
まとめ
高DPIディスプレイを使用している時は、WinShotオプション「キャプチャと同時にカットを行う」を設定することで、不要な部分を自動的にカットすることができます。私のPCは [7px] を設定していますが、設定値はディスプレイにより異なります。
IrfanViewはスクリーンキャプチャ機能が標準装備されており、標準で高DPIに対応しています。
External link
検証:Windows 10 Pro Fall Creators Update, v1709
WinShot 1.53a
WinShot 1.53a
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