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米ビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」は11日、中国の天安門(Tiananmen)事件に関するビデオ会議の閉鎖などが米国や香港の人権活動家らから指摘されたことを受け、中国人利用者が関わる複数の会議が「中断された」ことを認めた。(AFPBB News)
Zoomを利用して天安門事件のビデオ会議を開催した米国の人権団体のZoomアカウントが停止されました。
そして、すぐに復活したそうです。
Zoom会議は250人以上の参加者がいましたが、中国人利用者が関わる複数の会議が中断されました。
中国当局の監視網に引っ掛かりました。
Great Firewall
米国発のITサービスは中国国内では使用禁止です。中国内に設置されたGreat Firewallが国外への通信を遮断します。
例えば、Google, Facebook, Twitter, ...
Zoomは例外
Zoomは例外的に使用が認められています。その理由はこれでしょう。
言論の自由と政府による検閲の板挟みになっているのがズームだ。同社はカリフォルニア州サンノゼに本社を置くが、中国にも相当数の研究開発(R&D)人員を維持。中国生まれのエリック・ユアン最高経営責任者(CEO)は、米国籍を取得している。(Bloomberg)
中国の国防動員法は国籍を変更した中国人にも適用される法律なので、米国籍を取得した中国人は潜在的な便衣兵です。
エンドツーエンドの暗号化に消極的なのは、検閲をしやすくする目的だと言われても仕方がない。
不安なセキュリティ
出典:NECネッツエスアイ問題点は解決済だとされています。
問題点 | 対処 |
iOSバージョンのZoom アプリのユーザーの分析情報がFacebookに送信されていた | 修正済み |
ZoomアプリのWeb会議が厳密にはエンドツーエンドの暗号化となっていない問題 | 暗号鍵がZoomのサーバー側に保持される仕様だった。 Zoomは過去及び将来にわたってユーザーの会議データーにアクセスすることは無いことを明言した。(仕様変更したとは言ってない) 仕様は変わってない?なら暗号化は名ばかりですね。 |
Windowsユーザーのネットワーク認証情報が盗まれる可能性がある問題 | Windowsユーザーが3月上旬までの古いZoomアプリを使用した場合に、セキュリティの脆弱性があるというもの。 解決済 |
画面共有時に「参加者追跡」機能を使い参加者がメインウインドウにいるかどうかを追跡できる問題 | 該当機能を削除 |
“Zoom爆弾”と呼ばれる荒らしや会議ジャックされる事態の発生 | Zoomは会議を開催する際に会議室に入ることができるURLを参加者に送り、それを参加者がクリックすることにより入室、会議に参加することができた。 会議室にパスワードをかけるなどしてユーザーが運用でカバー。 |
あとがき
グーグルのCEO、サンダー・ピチャイ氏は、中国における検閲対応の検索エンジン立ち上げについて、前向きなコメントをしています。(Business Insider Japan)世界人口の20%を占める14億人の市場は手放せないそうです。
Zoomはカリフォルニア州サンノゼに本社を置くIT企業です。最高経営責任者(CEO)は中国生まれのエリック・ユアン氏(米国籍を取得)です。
なぜかZoomはOKという謎の対応です...
Zoom会議の検閲ができれば、企業秘密も入手できるでしょう。
それをわかっていながら、いまだにサーバ内に暗号鍵を保存する仕様を放置しているCEOって大丈夫ですか?
使用禁止の事例
「学校のオンライン授業でのZoom使用を禁止に。セキュリティ上の懸念から、ニューヨーク市が発表」(ハフポスト)Zoom、台湾政府がセキュリティ上の懸念から全面禁止。ドイツ外務省やGoogleも使用に制限 - Engadget 日本版
Zoomは安全ではない、インド政府が政府職員の業務での使用を禁止 | TechCrunch Japan
External link
検証:Windows 10 Pro November 2019 Update, v1909.18363.900
:SC2
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