Google社の James Wagner氏 は Chrome拡張機能の安全性を高める施策として、2018年12月までに、Chrome拡張機能のインストールをChromeウェブストア限定にすることを6月12日に Chromiumブログで発表しました。
具体的には、インラインインストールAPIメソッドを廃止するというものです。
私がインストールしていた以下の拡張機能は、すでにChromeウェブストアから削除されているので、James Wagner氏の発表に関連しているのだと思います。
- Keyconfig
- View Selection Source
- AutoPatchWork
- Google Auto Next Page
Google の悩み
Chrome 拡張機能についての苦情を分析してみると、大部分がインラインインストールされた拡張機能だったそうです。そして、「Chromeウェブストアで拡張機能と一緒に表示される情報が、拡張機能をインストールするかどうかについてユーザーが適切な決定を下せるようにする上で重要な役割を果たすことがわかりました。」と書いてありました。
さらに、「Chromeウェブストアからインストールした場合、インラインインストールでインストールした拡張機能と比較して、拡張機能がアンインストールされたり、ユーザーからの苦情が発生する可能性は大幅に低くなります。」と主張していました。
どうして今までChromeウェブストア限定にしていなかったのでしょうか。
Chromeのエクスペリエンスが予期せずに変化する原因となる不要な拡張機能について、引き続きユーザーから苦情が寄せられています。これらの苦情の大部分は、Webサイトでのインラインインストールの混乱や詐欺的な使用によるものです。
Chromiumブログ:ユーザーのための拡張機能の透明性の向上
inline install API method は段階的に使えなくなる
2018年6月12日以降、段階的に拡張機能のインラインインストールができなくなります。インラインインストールとは、Chromeウェブストア以外のウェブサイトから拡張機能をインストールすることをいいます。
最終的には 2018年12月にリリースされる Chrome 71 からインラインインストールAPIメソッドが削除される予定です。
2018/06/12 | インラインインストールは新しく発行されたすべての拡張機能で利用できなくなります。 chrome.webstore.install()関数を呼び出そうとした2018年6月12日以降に公開された拡張機能は、自動的にユーザーをChromeウェブストアに新しいタブでリダイレクトしてインストールを完了します。 |
2018/09/12 | 既存の拡張機能でインラインインストールが無効になり、ユーザーは自動的にChromeウェブストアにリダイレクトされてインストールが完了します。 |
2018/12/xx | インラインインストールAPIメソッドがChrome 71から削除されます。 |
あとがき
インラインインストールAPIメソッドが廃止されることにより、Chrome拡張機能が安全に利用できるようになることを期待しています。インラインインストールしかできない拡張機能が存在していた時期もありましたが、そのような拡張機能はやましい機能が含まれていたのかもしれません。
今回の措置は歓迎すべきことだと思います。
:SC2
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